不動産を活用した相続税対策
団塊の世代が後期高齢者になる2025年、本格的に大量相続の時代がやってきます。
不動産を活用した相続税対策は節税効果が大きいため、具体的に考え始めている方も多いのではないかと思います。
そこで、今回は不動産を活用した節税対策の方法やリスクを考えていきたいと思います。
不動産がなぜ節税になるのかというと、法律で決められた財産評価額を引き下げられるという仕組みからです。
現金1億円をそのまま相続すると相続税の評価額は1億円ですが、現金を不動産に換えることで、土地は20~30%減額、建物であれば築年数によっては30~70%程度に評価額を抑えることができます。
また、賃貸不動産であれば、さらに評価額を抑えられます。
不動産の時価と相続税の評価額には差があり、その差を利用した節税対策と言えます。
それでは具体的に不動産を活用した相続税対策を見ていきましょう。
<賃貸アパート・マンションの建築>
自己利用より第三者に賃貸した方が評価額は低くなります。
新築アパートの相続評価額は建築量の6割程度、さらに賃貸利用の場合は自己利用の70%になります。
※賃貸アパート・マンションの場合は建築後の稼働率もよく考慮しましょう。
空室ばかりで収益もなければ不動産そのものの価値が下がります。
<ワンルームマンションの購入>
賃貸用ワンルームを購入すると、相続税評価額が時価の3分の1程度になります。
1棟ではなく、1部屋づつの所有権になることで相続人が複数いる場合は遺産分割がしやすいという利点もあります。
※駅近で利便性の良い所を選び、空室のリスクを回避する事がポイントです。
<タワーマンションの高層階の購入>
タワーマンションの時価は高層階ほど高いです。
しかし固定資産税評価額(相続税評価額)は高層階だからといって高くなるわけではなく、低層階と同じ評価になります。
つまり本来の価値よりもかなり低い評価額で相続税を支払うことができます。
※今後評価方針の見直しが検討されておりその点で注意が必要です。
<相続時精算課税制度を利用して賃貸物件を相続する>
相続時精算課税制度とは生前に贈与された財産に対する税金が相続時に一緒に課税される制度です。
財産の評価額が2,500万円を超えない限り、何度でも非課税で贈与できます。
ただし2,500万円を超えた贈与財産については、一律で20%の贈与税が課税される仕組みです。
賃貸物件は現金よりも評価額が低いため、価値の上昇が見込める賃貸物件を相続時精算課税制度で贈与すると、贈与した時点の低い評価で相続税が計算されるため、税負担を抑えられる可能性があります。
<認知症におけるリスク>
2025年には認知症になる方が700万人を超えるとの予想です。
65歳の高齢者のうち5人に1人が認知症・認知症予備軍になるということです。
認知症を発症してしまうと、本人の意思で不動産の建築・売買・賃貸をすることができなくなります。
つまり積極的な不動産の相続税対策や不動産投資ができなくなります。
そのため、元気なうちに次世代に不動産の管理処分の権限を移す、信託契約を結ぶことを検討してみるのも一つです。
「まだまだ元気だし、相続について対策することは早い気がする」という方も多いと思います。
しかし実際に対策をしようとすると様々な専門家や不動産会社に足を運び、多くのことを調べ、何度も検討を重ね、ようやく実行されるのです。
後悔しない節税対策を取るには時間にゆとりを持った早めの行動が大切ですね。
株式会社平塚メイン不動産
住所:神奈川県平塚市代官町21-3FUKUWA21 1F
電話番号:0120-791-154
NEW
-
2023.07.06
-
2023.05.2650代での住み替えにつ...人生100年時代、老後を見据えて住み替えを考える人...
-
2023.05.23住み替えローンの注意点住み替えローン(買い替えローン)とは、既に住ん...
-
2023.05.12不動産売却物件の瑕疵...不動産を売却する際には、瑕疵担保責任(かしたん...
-
2023.05.09不動産売却に伴うトラ...不動産の売却は大きなビジネスになるだけあって、...
-
2023.04.28不動産の売却に伴うト...前回の記事では、「囲い込み」について、囲い込み...
-
2023.04.14不動産の売却に伴うト...不動産売却に伴うトラブルに囲い込みと言うものが...
-
2023.04.11家を売る時に気を付け...家を売却する方法、その準備について、前のブログ...
-
2023.04.07古賀亮一 「子育て世...古賀亮一著「子育て家庭 いくらの家を買いますか...
-
2023.03.28家を売る時に気を付け...家を売るのは買うのと少し違い、どうしても消極的...
-
2023.03.09離婚後、家のローンは...離婚後、お互いが住まいを別にすることを考えると...
-
2023.02.28不動産買取を依頼する...不動産を買取してもらうことにはどのようなメリッ...
-
2023.02.24住宅ローンがあるけど...「住宅ローンの支払いが残っているけど引っ越した...
-
2023.02.21離婚したら不動産はど...離婚は多くの面での手続きが必要となるものですが...
-
2023.02.16不動産相続について徹...相続とは何か相続とは、亡くなった方の財産が、遺...
-
2023.02.13相続したいらない土地...相続によって土地を手に入れたものの、使い道がな...
-
2023.02.07住み替えローンの審査...老後の住み替えを実現する上で有効な選択肢となり...
-
2023.01.30空き家の固定資産税は...空き家は固定資産なので、空き家を所有している場...
-
2023.01.272023年4月27日開始 | ...家族から土地を相続しても、さまざまな事情により...
-
2023.01.23こどもみらい住宅支援...【要注意!】こどもみらい住宅支援事業は終了 新...
-
2023.01.19【ブログ】老後の住み...仕事をリタイアした後の人生の選択肢として、住み...
-
2023.01.17接道義務って何?例外...土地を購入して家など物を建てるときは、接道義務...
-
2023.01.06【不動産売却】不動産...不動産売却を行った際、税金の納付が必要な場合が...
-
2022.12.26住宅ローンが払えない...住宅ローンは家計の中でも大きな比重を占める支出...
-
2022.12.20土地の売却で確定申告...所有している土地を売却した場合は、基本的には確...
-
2022.12.18マイホームの買い替え...マイホームの住み替えを行う際に役立つ制度に通称...
-
2022.12.16住宅ローンとふるさと...住宅ローンを組んで家を購入した際に、最長で13年...
-
2022.12.10土地の相続税がかから...土地を相続する際、相続税の納付が必要ですが、評...
-
2022.12.06【2022年最新版】今年...2022年も残すところ1ヶ月となりました。今年中に不...
-
2022.11.28リフォームとリノベー...「リフォーム」と「リノベーション」。この二つは...
-
2022.11.03不動産の買い替え「売...お住み替えをご検討中の方、 今の住まいを売却する...
-
2022.10.21不動産売却をしたら確...不動産売却によって売却益を得た際は、確定申告を...
-
2022.10.20接道義務とは?接道義務がある理由は緊急車両の通行など、災害時...
-
2022.10.14【2022年度最新】リフ...リフォームを行うにあたって、その内容に応じて所...
-
2022.10.10不動産を相続する際の...相続により不動産を受け取った際、不動産の名義変...
-
2022.10.07不動産の売却益が発生...不動産売却を行った際、確定申告が必要な場合があ...
-
2022.10.02高齢者の一人暮らしで...孤独死などが社会問題化する中で、賃貸オーナーは...
-
2022.09.30今話題のリースバック...老後2000万円問題や年金問題が取り沙汰される中、...
-
2022.09.29離婚時に不動産を財産...やむを得ない理由で離婚することになった場合、不...
-
2022.09.23不動産売却にかかる費...不動産を売却する際には、税金や仲介手数料をはじ...
-
2022.09.22土地の売却で発生する...土地を売却する際、所得税や住民税などの税金が発...
-
2022.09.22【必見】新築・リフォ...こどもみらい住宅支援事業が、⼦育て世帯や若者夫...
-
2022.09.15住み替え実現のための...住み替えを検討している方の中には、住宅ローンの...
-
2022.09.13賃貸で戸建に住むメリ...戸建は住宅ローンなどを組んだ上で購入、所有する...
-
2022.09.12郊外への移住~メリッ...コロナの流行を機に「郊外へ移住したい」「移住に...
-
2022.09.09住宅ローンの13年控除...住宅ローンを組んで家を購入した場合、条件を満た...
-
2022.08.28シニアからのマンショ...子どもが巣立ち、夫婦二人で一戸建ては広すぎると...
-
2022.08.23相続で手に入れた空き...相続で手に入れた空き家を売却する際、譲渡所得税...
-
2022.08.16お家のリフォームの時...理想のマイホームを手に入れたあとは、適切な時期...
-
2022.08.10不動産売却における個...自己所有の不動産を売却する場合、多くの場合は不...
-
2022.08.04不動産売却でかかる税...不動産売却を行う際に気掛かりなのが、売却時にか...
-
2022.07.31不動産売買によくある...不動産売買のよくあるトラブルは大きく2つ、「契...
-
2022.07.26空き家の活用法にお困...住宅・土地統計調査(総務省)によれば、空き家の...
-
2022.07.21離婚後、住まいについ...離婚をするとき、一般的に住まいは別々になります...
-
2022.07.12不動産の買い換え「売...お住み替えをご検討中の方、 今の住まいを売却す...
-
2022.07.07もしも住宅ローンが支...家計の中でも大きな割合を占める「住宅ローン」。...
-
2022.07.01不動産査定額ってどう...いざ、ご自宅を売却しようとしたとき、まずは不動...
-
2022.06.25不動産相続にかかる税金高齢化の一途を辿る現代において、今後は相続の機...
-
2022.06.21不動産を活用した相続...団塊の世代が後期高齢者になる2025年、本格的に大...
-
2022.06.18持家に住まいながら老...令和4年4月からの、厚生労働省が発表した老齢基礎...
-
2022.06.14マンションは「売却」...持家のマンションや相続したマンション等の売却を...
-
2022.06.0860歳・65歳で住み替え...昨今の社会の急激な変化に伴い、働き盛りの方はも...
-
2022.06.02退職後の人生~65歳か...人生100年時代、お仕事を引退してからの人生はとて...
-
2022.05.28不動産売却失敗しない...不動産売却を検討するとき、まずは何社かに所有不...
-
2022.05.24相続不動産を負の財産...【大相続時代の到来】 第一次ベビーブーム世代、つ...
-
2022.05.21知っておきたい売却後...これまで瑕疵担保責任呼ばれていたものは令和2年4...
-
2022.04.19【平塚市/不動産売却】...こんにちは、平塚メイン不動産の高橋です。弊社で...
-
2022.04.17【平塚市/不動産売却】...この度、新しいホームページを開設いたしました。...