不動産売却における個人間売買の注意点
自己所有の不動産を売却する場合、多くの場合は不動産の仲介業者に依頼し、買主を見つけるところから契約・引渡しまで一貫して任せる方がほとんどです。
そして無事取引が完了すると仲介会社へ【仲介手数料】を支払います。
仲介手数料は宅建業法により【契約価格の3%+6万円に消費税】と決められており、契約金額が大きくなればなるほど仲介手数料も大きくなります。
中には仲介手数料が勿体ないと思う方もいるでしょう。
その場合、個人間での不動産の売買自体は法令やその他の制限で禁止されてはいないので、個人間での売買は可能です。
個人で売買を行う場合には以下の手順で進めて行きます。
① 買主を見つける
② 契約交渉をする(金額・設備・引渡し後の保証等)
③ 契約の締結・手付金の授受
④ 残金決済・引渡し・名義変更
⑤ アフターフォロー
・買主を見つける
まずは購入希望者を見つけなければ話は進みません。
仲介会社のように専門のサイトを持っているわけではないので、近隣の人に声をかけたりSNSで呼びかけたり個人売買専用のサイトに掲載します。
ここでの注意点は相手がどういった人物かよく見極める事です。
不動産を購入する人は大抵住宅ローンを組みます。
その審査に通らなければ契約は白紙となりまた一から探し直しです。
また、反社会的な人や著しく攻撃的な人は後々トラブルに繋がる可能性もあるので注意が必要です。
その他、購入希望者の不動産内覧の立ち会いや不動産のアピールも自身で行う必要があります。
・契約交渉をする
購入希望者が現れたら、お互いに納得のいく契約内容にするため様々な交渉をしなければいけません。
金額はどこまで下げることができるか、設備は正常か修理が必要か、修理が必要な場合の費用負担はどちらがするのか、引渡し後に重大な瑕疵を発見した場合はどのように対処するのか等…。
購入希望者との良好な関係を保ちながらも譲れない事柄はしっかりと伝える必要があります。
・契約の締結・手付金の授受
契約が決まったら、売買契約書を作成します。
契約の際には買主より【手付金】を受け取ります。
手付金は正当な理由無く契約を白紙にする場合に、買主は手付金の放棄・売主は手付金の倍返しで契約を白紙にできるという意味があります。
ここでの注意点は契約書の内容に漏れがないように!と言う事です。契約書は売主・買主一部ずつ保管し後のトラブルにならないようにしっかりと取り決めた内容を記載します。
・残金決済と引渡し、名義変更
契約時に定めた時期に不動産の残金の決済と不動産の引き渡しを行い、同時に登記名義の変更を行います。
不動産の決済は金額が大きく住宅ローンを組むことが多いので、事前に住宅ローンを組む金融機関に決済の連絡しその金融機関での決済になる場合もあります。
また登記名義の変更は仲介会社が入る場合は司法書士に依頼することがほとんどですが、自身での変更も可能です。
決済の前に十分に確認しておきましょう。
・アフターフォロー
引渡しが終了し、完全に名義も変更された後に買主が住まいながら重大な瑕疵に気付くこともあります。
基本的には契約時の決まりに従い対処しますが、専門の知識を持ち合わせずに契約書など作成すると不適切な取り決めになってしまっている場合もあり大きなトラブルに発展するケースも少なくありません。
自己所有の不動産にどのような瑕疵があるのか、専門の知識が無いと見つけることが難しいものもありますので注意が必要です。
個人間売買は仲介手数料を節約できるメリットはありますが、その分かなりの手間と時間が掛ります。
また、住宅ローンは個人間売買の場合は審査が非常に厳しく、現金分割購入などにすると支払いが滞ってしまったり、最悪の場合支払いをしてくれなくなるリスクがあります。
また、不動産の適正価格を見誤ったり、契約書の内容を間違えてしまったり、必要書類が足りなかったりと様々なリスクを伴います。
その意味では、仲介手数料とは適正で正確なリスクの少ない契約を果たす為の必要経費と捉えることもできますね。
株式会社平塚メイン不動産
住所:神奈川県平塚市代官町21-3FUKUWA21 1F
電話番号:0120-791-154
NEW
-
2023.07.06
-
2023.05.2650代での住み替えにつ...人生100年時代、老後を見据えて住み替えを考える人...
-
2023.05.23住み替えローンの注意点住み替えローン(買い替えローン)とは、既に住ん...
-
2023.05.12不動産売却物件の瑕疵...不動産を売却する際には、瑕疵担保責任(かしたん...
-
2023.05.09不動産売却に伴うトラ...不動産の売却は大きなビジネスになるだけあって、...
-
2023.04.28不動産の売却に伴うト...前回の記事では、「囲い込み」について、囲い込み...
-
2023.04.14不動産の売却に伴うト...不動産売却に伴うトラブルに囲い込みと言うものが...
-
2023.04.11家を売る時に気を付け...家を売却する方法、その準備について、前のブログ...
-
2023.04.07古賀亮一 「子育て世...古賀亮一著「子育て家庭 いくらの家を買いますか...
-
2023.03.28家を売る時に気を付け...家を売るのは買うのと少し違い、どうしても消極的...
-
2023.03.09離婚後、家のローンは...離婚後、お互いが住まいを別にすることを考えると...
-
2023.02.28不動産買取を依頼する...不動産を買取してもらうことにはどのようなメリッ...
-
2023.02.24住宅ローンがあるけど...「住宅ローンの支払いが残っているけど引っ越した...
-
2023.02.21離婚したら不動産はど...離婚は多くの面での手続きが必要となるものですが...
-
2023.02.16不動産相続について徹...相続とは何か相続とは、亡くなった方の財産が、遺...
-
2023.02.13相続したいらない土地...相続によって土地を手に入れたものの、使い道がな...
-
2023.02.07住み替えローンの審査...老後の住み替えを実現する上で有効な選択肢となり...
-
2023.01.30空き家の固定資産税は...空き家は固定資産なので、空き家を所有している場...
-
2023.01.272023年4月27日開始 | ...家族から土地を相続しても、さまざまな事情により...
-
2023.01.23こどもみらい住宅支援...【要注意!】こどもみらい住宅支援事業は終了 新...
-
2023.01.19【ブログ】老後の住み...仕事をリタイアした後の人生の選択肢として、住み...
-
2023.01.17接道義務って何?例外...土地を購入して家など物を建てるときは、接道義務...
-
2023.01.06【不動産売却】不動産...不動産売却を行った際、税金の納付が必要な場合が...
-
2022.12.26住宅ローンが払えない...住宅ローンは家計の中でも大きな比重を占める支出...
-
2022.12.20土地の売却で確定申告...所有している土地を売却した場合は、基本的には確...
-
2022.12.18マイホームの買い替え...マイホームの住み替えを行う際に役立つ制度に通称...
-
2022.12.16住宅ローンとふるさと...住宅ローンを組んで家を購入した際に、最長で13年...
-
2022.12.10土地の相続税がかから...土地を相続する際、相続税の納付が必要ですが、評...
-
2022.12.06【2022年最新版】今年...2022年も残すところ1ヶ月となりました。今年中に不...
-
2022.11.28リフォームとリノベー...「リフォーム」と「リノベーション」。この二つは...
-
2022.11.03不動産の買い替え「売...お住み替えをご検討中の方、 今の住まいを売却する...
-
2022.10.21不動産売却をしたら確...不動産売却によって売却益を得た際は、確定申告を...
-
2022.10.20接道義務とは?接道義務がある理由は緊急車両の通行など、災害時...
-
2022.10.14【2022年度最新】リフ...リフォームを行うにあたって、その内容に応じて所...
-
2022.10.10不動産を相続する際の...相続により不動産を受け取った際、不動産の名義変...
-
2022.10.07不動産の売却益が発生...不動産売却を行った際、確定申告が必要な場合があ...
-
2022.10.02高齢者の一人暮らしで...孤独死などが社会問題化する中で、賃貸オーナーは...
-
2022.09.30今話題のリースバック...老後2000万円問題や年金問題が取り沙汰される中、...
-
2022.09.29離婚時に不動産を財産...やむを得ない理由で離婚することになった場合、不...
-
2022.09.23不動産売却にかかる費...不動産を売却する際には、税金や仲介手数料をはじ...
-
2022.09.22土地の売却で発生する...土地を売却する際、所得税や住民税などの税金が発...
-
2022.09.22【必見】新築・リフォ...こどもみらい住宅支援事業が、⼦育て世帯や若者夫...
-
2022.09.15住み替え実現のための...住み替えを検討している方の中には、住宅ローンの...
-
2022.09.13賃貸で戸建に住むメリ...戸建は住宅ローンなどを組んだ上で購入、所有する...
-
2022.09.12郊外への移住~メリッ...コロナの流行を機に「郊外へ移住したい」「移住に...
-
2022.09.09住宅ローンの13年控除...住宅ローンを組んで家を購入した場合、条件を満た...
-
2022.08.28シニアからのマンショ...子どもが巣立ち、夫婦二人で一戸建ては広すぎると...
-
2022.08.23相続で手に入れた空き...相続で手に入れた空き家を売却する際、譲渡所得税...
-
2022.08.16お家のリフォームの時...理想のマイホームを手に入れたあとは、適切な時期...
-
2022.08.10不動産売却における個...自己所有の不動産を売却する場合、多くの場合は不...
-
2022.08.04不動産売却でかかる税...不動産売却を行う際に気掛かりなのが、売却時にか...
-
2022.07.31不動産売買によくある...不動産売買のよくあるトラブルは大きく2つ、「契...
-
2022.07.26空き家の活用法にお困...住宅・土地統計調査(総務省)によれば、空き家の...
-
2022.07.21離婚後、住まいについ...離婚をするとき、一般的に住まいは別々になります...
-
2022.07.12不動産の買い換え「売...お住み替えをご検討中の方、 今の住まいを売却す...
-
2022.07.07もしも住宅ローンが支...家計の中でも大きな割合を占める「住宅ローン」。...
-
2022.07.01不動産査定額ってどう...いざ、ご自宅を売却しようとしたとき、まずは不動...
-
2022.06.25不動産相続にかかる税金高齢化の一途を辿る現代において、今後は相続の機...
-
2022.06.21不動産を活用した相続...団塊の世代が後期高齢者になる2025年、本格的に大...
-
2022.06.18持家に住まいながら老...令和4年4月からの、厚生労働省が発表した老齢基礎...
-
2022.06.14マンションは「売却」...持家のマンションや相続したマンション等の売却を...
-
2022.06.0860歳・65歳で住み替え...昨今の社会の急激な変化に伴い、働き盛りの方はも...
-
2022.06.02退職後の人生~65歳か...人生100年時代、お仕事を引退してからの人生はとて...
-
2022.05.28不動産売却失敗しない...不動産売却を検討するとき、まずは何社かに所有不...
-
2022.05.24相続不動産を負の財産...【大相続時代の到来】 第一次ベビーブーム世代、つ...
-
2022.05.21知っておきたい売却後...これまで瑕疵担保責任呼ばれていたものは令和2年4...
-
2022.04.19【平塚市/不動産売却】...こんにちは、平塚メイン不動産の高橋です。弊社で...
-
2022.04.17【平塚市/不動産売却】...この度、新しいホームページを開設いたしました。...