もしも住宅ローンが支払えなくなったら…
家計の中でも大きな割合を占める「住宅ローン」。
昨今の経済情勢により支払いが難しいと感じる方も多くなってきています。
そこで今回は、住宅ローンの支払いが滞るとどうなってしまうのか?
また、住宅を手放さないいくつかの方法について説明していきます。
【住宅ローンの支払いが滞るとどうなるのか】
住宅ローンの支払いが滞り、そのまま何もしないでいると、次のような順序で金融機関や保証会社が手続きを進めていきます。
①2ヶ月滞納 金融機関から電話や催促書・督促状が届きます。
②3ヶ月滞納 この時点で多くは個人信用情報に金融自己記録が掲載されます。(ブラックリストと言われるものですね)
③6ヶ月滞納 期限の利益の喪失により分割払いができる利益を失ったことになります。その為ローンの一括払いを請求されます。
④7ヶ月滞納 代位弁済通知が届き、保証会社が代わって金融機関に住宅ローンの一括返済をします。
⑤9ヶ月~11ヶ月 保証会社から差押通知が届き、競売が申し立てられます。
(「競売」とは保証会社が現金を回収するために強制的に担保の不動産を売りに出すことです)
⑥13ヶ月~16ヶ月 現地調査後に競売の入札が開始され、買主が決まると売却決定されたことの通知が届きます。
※競売には様々なデメリットが生じるため、「任意売却」という選択肢もあります。こちらは後ほど詳しく説明します。
【お家に住み続けたい場合】
しかし、次の住まいに移る事が難しい、お子さんの学校やご近所のお付き合いで、今のお家に住み続けたいと思う方もいらっしゃいますよね。
そのような場合には以下の方法もご検討頂けます。
※ここで注意しておかなければいけない事があります。
金融機関から電話が来たり催促書・督促状来たら、そのままにしておかないことです。無視してはいけません。
※また、借金して無理に返済を続けることも得策とは言えません。住宅ローンは大抵の場合10年~35年と長きにわたり返済をし続けるローンです。一時的に資金を調達していてもそのうちにやりくりしきれなくなります。
それでは、いくつかの方法を見ていきましょう。
【リースバック】
リースバック業者等に不動産を売却後、所有主と賃貸契約を結ぶことで引き続きその住宅に住み続けることができる仕組みです。
場合によっては、将来資金が貯まれば買い戻す事も可能です。
しかしながら、売却代金よりローンの残債が上回ってしまった場合には、残債を返済しながら家賃も支払わなければいけないので負担が重くなるケースがあります。
また、将来住宅を買い戻す場合は多くの場合、売却したときよりも価格は高くなります。
【住宅資金特別条項(住宅ローン特則)】
個人再生をする際に住宅ローン特則を利用すると、住宅ローンを従来通り支払いつつ、住宅ローン以外の借金は減額や分割払いにする事ができる特則です。
こちらはいくつかの利用要件を満たす必要があるので、注意してください。
【親子間売買】
親子で売買をするということですが、正直あまりオススメはできません。
親の持家を子が住宅ローンを組んで購入するということは、将来的に子供が家庭を持ち、新居を構えたいと思った時に二重で住宅ローンを組む事が難しいのです。
そもそも親子間売買でお金を貸してくれる金融機関が少ないです。
最後に「競売」と「任意売却」の違いについてご説明しますね。
【競売】
・保証会社が裁判所に申し立てることにより、強制的に不動産を売却する。
・売却価格は相場の50%~70%程度、残債が残る可能性が高い。
・新たな所有者が決まり次第強制退去。
・売却情報が公に公表されるため、近所や知人に知られる可能性がある。
・残債の返済は一括返済を求められる。
【任意売却】
・通常の不動産売買と同じ方法で売却されるので、相場に近い価格で売却出来る可能性が高い。
・引渡し時期などは買主と協議し決める事ができる。
・通常の売買と同じ方法なので、近所や知人に内部事情を知られない。
・残債が出たとしても分割での返済が可能。
・自分の意志での売却活動が可能。
厳しい経済状況の中、生活の基盤である住宅については、特に丁寧に計画を立て、確実に実行していくことが大切です。
一人で全てを抱え込まずに、相談してみて下さい。家計の変化は個人の力ではどうしようもない事情が多々あります。
人生の失敗では決してありません。 止まったり、後戻りしながら、1歩でも2歩でも、少しずつ前に進みましょうね。
株式会社平塚メイン不動産
住所:神奈川県平塚市代官町21-3FUKUWA21 1F
電話番号:0120-791-154
NEW
-
2024.02.16
-
2024.01.26~相続の方法~相続とは、亡くなった方の財産を、遺産として相続...
-
2024.01.22~不動産売却で耳にす...今回は、不動産売却の際に耳にする用語について解...
-
2024.01.19媒介契約とは?媒介契約 不動産を売却するときに、多くの方は...
-
2024.01.08~共有名義の不動産を...複数の人が不動産を所有している状態を、共有名義...
-
2024.01.07~ローンが残っている...家を購入する際に、利用する住宅ローン。住宅ロー...
-
2023.12.25家を売るには?主に2つの家を売る方法があります。 1つ目は、家...
-
2023.07.06放置しないで!空き家...季節に関係なく、空き家の手入れは欠かせません。...
-
2023.05.2650代での住み替えにつ...人生100年時代、老後を見据えて住み替えを考える人...
-
2023.05.23住み替えローンの注意点住み替えローン(買い替えローン)とは、既に住ん...
-
2023.05.12不動産売却物件の瑕疵...不動産を売却する際には、瑕疵担保責任(かしたん...
-
2023.05.09不動産売却に伴うトラ...不動産の売却は大きなビジネスになるだけあって、...
-
2023.04.28不動産の売却に伴うト...前回の記事では、「囲い込み」について、囲い込み...
-
2023.04.14不動産の売却に伴うト...不動産売却に伴うトラブルに囲い込みと言うものが...
-
2023.04.11家を売る時に気を付け...家を売却する方法、その準備について、前のブログ...
-
2023.04.07古賀亮一 「子育て世...古賀亮一著「子育て家庭 いくらの家を買いますか...
-
2023.03.28家を売る時に気を付け...家を売るのは買うのと少し違い、どうしても消極的...
-
2023.03.09離婚後、家のローンは...離婚後、お互いが住まいを別にすることを考えると...
-
2023.02.28不動産買取を依頼する...不動産を買取してもらうことにはどのようなメリッ...
-
2023.02.24住宅ローンがあるけど...「住宅ローンの支払いが残っているけど引っ越した...
-
2023.02.21離婚したら不動産はど...離婚は多くの面での手続きが必要となるものですが...
-
2023.02.16不動産相続について徹...相続とは何か相続とは、亡くなった方の財産が、遺...
-
2023.02.13相続したいらない土地...相続によって土地を手に入れたものの、使い道がな...
-
2023.02.07住み替えローンの審査...老後の住み替えを実現する上で有効な選択肢となり...
-
2023.01.30空き家の固定資産税は...空き家は固定資産なので、空き家を所有している場...
-
2023.01.272023年4月27日開始 | ...家族から土地を相続しても、さまざまな事情により...
-
2023.01.23こどもみらい住宅支援...【要注意!】こどもみらい住宅支援事業は終了 新...
-
2023.01.19【ブログ】老後の住み...仕事をリタイアした後の人生の選択肢として、住み...
-
2023.01.17接道義務って何?例外...土地を購入して家など物を建てるときは、接道義務...
-
2023.01.06【不動産売却】不動産...不動産売却を行った際、税金の納付が必要な場合が...
-
2022.12.26住宅ローンが払えない...住宅ローンは家計の中でも大きな比重を占める支出...
-
2022.12.20土地の売却で確定申告...所有している土地を売却した場合は、基本的には確...
-
2022.12.18マイホームの買い替え...マイホームの住み替えを行う際に役立つ制度に通称...
-
2022.12.16住宅ローンとふるさと...住宅ローンを組んで家を購入した際に、最長で13年...
-
2022.12.10土地の相続税がかから...土地を相続する際、相続税の納付が必要ですが、評...
-
2022.12.06【2022年最新版】今年...2022年も残すところ1ヶ月となりました。今年中に不...
-
2022.11.28リフォームとリノベー...「リフォーム」と「リノベーション」。この二つは...
-
2022.11.03不動産の買い替え「売...お住み替えをご検討中の方、 今の住まいを売却する...
-
2022.10.21不動産売却をしたら確...不動産売却によって売却益を得た際は、確定申告を...
-
2022.10.20接道義務とは?接道義務がある理由は緊急車両の通行など、災害時...
-
2022.10.14【2022年度最新】リフ...リフォームを行うにあたって、その内容に応じて所...
-
2022.10.10不動産を相続する際の...相続により不動産を受け取った際、不動産の名義変...
-
2022.10.07不動産の売却益が発生...不動産売却を行った際、確定申告が必要な場合があ...
-
2022.10.02高齢者の一人暮らしで...孤独死などが社会問題化する中で、賃貸オーナーは...
-
2022.09.30今話題のリースバック...老後2000万円問題や年金問題が取り沙汰される中、...
-
2022.09.29離婚時に不動産を財産...やむを得ない理由で離婚することになった場合、不...
-
2022.09.23不動産売却にかかる費...不動産を売却する際には、税金や仲介手数料をはじ...
-
2022.09.22土地の売却で発生する...土地を売却する際、所得税や住民税などの税金が発...
-
2022.09.22【必見】新築・リフォ...こどもみらい住宅支援事業が、⼦育て世帯や若者夫...
-
2022.09.15住み替え実現のための...住み替えを検討している方の中には、住宅ローンの...
-
2022.09.13賃貸で戸建に住むメリ...戸建は住宅ローンなどを組んだ上で購入、所有する...
-
2022.09.12郊外への移住~メリッ...コロナの流行を機に「郊外へ移住したい」「移住に...
-
2022.09.09住宅ローンの13年控除...住宅ローンを組んで家を購入した場合、条件を満た...
-
2022.08.28シニアからのマンショ...子どもが巣立ち、夫婦二人で一戸建ては広すぎると...
-
2022.08.23相続で手に入れた空き...相続で手に入れた空き家を売却する際、譲渡所得税...
-
2022.08.16お家のリフォームの時...理想のマイホームを手に入れたあとは、適切な時期...
-
2022.08.10不動産売却における個...自己所有の不動産を売却する場合、多くの場合は不...
-
2022.08.04不動産売却でかかる税...不動産売却を行う際に気掛かりなのが、売却時にか...
-
2022.07.31不動産売買によくある...不動産売買のよくあるトラブルは大きく2つ、「契...
-
2022.07.26空き家の活用法にお困...住宅・土地統計調査(総務省)によれば、空き家の...
-
2022.07.21離婚後、住まいについ...離婚をするとき、一般的に住まいは別々になります...
-
2022.07.12不動産の買い換え「売...お住み替えをご検討中の方、 今の住まいを売却す...
-
2022.07.07もしも住宅ローンが支...家計の中でも大きな割合を占める「住宅ローン」。...
-
2022.07.01不動産査定額ってどう...いざ、ご自宅を売却しようとしたとき、まずは不動...
-
2022.06.25不動産相続にかかる税金高齢化の一途を辿る現代において、今後は相続の機...
-
2022.06.21不動産を活用した相続...団塊の世代が後期高齢者になる2025年、本格的に大...
-
2022.06.18持家に住まいながら老...令和4年4月からの、厚生労働省が発表した老齢基礎...
-
2022.06.14マンションは「売却」...持家のマンションや相続したマンション等の売却を...
-
2022.06.0860歳・65歳で住み替え...昨今の社会の急激な変化に伴い、働き盛りの方はも...
-
2022.06.02退職後の人生~65歳か...人生100年時代、お仕事を引退してからの人生はとて...
-
2022.05.28不動産売却失敗しない...不動産売却を検討するとき、まずは何社かに所有不...
-
2022.05.24相続不動産を負の財産...【大相続時代の到来】 第一次ベビーブーム世代、つ...
-
2022.05.21知っておきたい売却後...これまで瑕疵担保責任呼ばれていたものは令和2年4...
-
2022.04.19【平塚市/不動産売却】...こんにちは、平塚メイン不動産の高橋です。弊社で...
-
2022.04.17【平塚市/不動産売却】...この度、新しいホームページを開設いたしました。...