古賀亮一 「子育て世代 いくらの家を買いますか?」
古賀亮一著「子育て家庭 いくらの家を買いますか?」という本があります。
この本は家を買いたいけど、買っても良いのか?いくらまでお金をかけて良いのか?と迷っている方、家を買って後悔したくないと思っている、主に初めて家を購入される方への本ですが、また一方で家の買い替えをご検討されている方で、現在居住している家を購入されたのは結構前のことになるという方にも参考になる点が多いのではないでしょうか。
今回はこの本について、要約やポイントをまとめてみました。
著者はまず、ご自身の経験から「家そのものよりも、その前の買い方の方が遥かに重要」と述べています。家の買い方でその後の人生の明暗が分かれると。また、「家を買う前に、『どういう住まい方・生き方をしたいか?』を考えることは、以前にも増して重要になってきている」と。
生活スタイル、住み方が多種多様になってきている現在、自分がどうしたいか?を最優先に考え、家を買うなら損得をしっかり考えるのが重要です。その際はまた、中長期的な目線も大切です。
また、家を買うには正しい買い方があり、まずはそれを知ることから始まります。
通常の家の購入(「ポータルサイトで気になった物件に問い合わせをし、その後良い物件があるとあれよあれよと手続きが進み、気づいたら家を買っていた」)で後悔してしまう大きな理由は「売り手と買い手のギャップ」にあります。
買い手は、家という高額商品を購入するからには、売り手は買い手の得になるようなローンの組み方などしっかり行ってくれると考えがちですが、売り手である不動産の担当者は「良い家をなるべく早く滞りなく購入してもらう」ことが仕事であるので、どうしても今買えるか?が基準になり、そのための提案になってしまいがちです。
家と言う、人生で最も高いと言われる買い物に関して、売り手と買い手には意識にギャップがあるということを心に留めておくのが大切です。
また、購入価格、いくらの家を買えるか?について、銀行が提示する借入可能金額やポータルサイトの返済シミュレーションは、あくまで参考であり、判断材料としてはいけないと書いています。なぜなら、これらが考慮しているのは現状だけであり、将来の支出は考慮の対象外だからです。銀行の借入可能金額についても、考慮されるのは借り入れられる金額のみであり、返済できるかどうかは考慮されないので注意が必要です。
生活スタイルが多様化している現在、お金をかけたいポイントは多種多様で、同じような世帯年収、世帯構成の方でも家の購入金額は大きく違います。
これから沢山旅行がしたい、家族にもっとお金をかけたいと考える方にとっては、もしかしたら家というのは優先順位が低いものかもしれず、予算を下げる方が良いのかもしれません。
住宅購入で幸せを得るためには、この「優先順位を間違えない」ということが必須となります。
また、契約後の意思決定(銀行の選定、ローンの組み方など)でも、支払う金額に大きな差が出ます。
不動産の担当者や司法書士の業務は「契約後から家を引き渡すための手続きを遠隔に進めること」でありそこはきっちり行ってくれますが、一番良い方法を選択することまでは業務範囲外ですので、そこまで責任は負ってくれません。
特に失敗が多いのがローンの組み方と税金関係です。
ローンについて、担当者は滞りなく進めることを重視し、良い条件でローンが組める銀行を探したり、買い手にとって最適な提案をすることよりも、確実にローンが通る銀行と組み方を提案したりします。
また税金については、適用条件が細かいため、間違えた案内でトラブルに繋がることを恐れ、案内を避けたりすることもあります。
契約から引き渡しまでは結構早く進みますし、契約後にローンや税金について自分で調べるのは難しいですから、契約後の手続きや選択についても、購入者が購入前から整理を行う必要があります。
以上簡単ではありますがまとめてみました。
みなさまの家づくりのご参考になれば幸いです。
株式会社平塚メイン不動産
住所:神奈川県平塚市代官町21-3FUKUWA21 1F
電話番号:0120-791-154
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